
親権を得ても得られなくても、お子さんと別居している親御さんの関係性は非常に重要なものになります。
もちろん、むかつく相手に大切なお子さんを会わせたくないという気持ちも良く分かります。「そのまま連れ去られたら」ですとか、「変な洗脳をされたら」ですとか。
そのためにも本当は、海外の裁判所での判断のように、お互いにペアレントトレーニングを受けて、離婚後の親としての在り方を学べる関係が良いですよね。
それぞれの親御さんが相手のことをお子さんに対して悪く言うことで、お子さんの精神面の成長に影響が与えるなどとも言われております。
色々なお気持ちがあると思いますが、お相手のことがいくら憎くても、お子さんのDNAの半分は離婚した(離婚する)お相手なのです。
そのお相手を受け入れ乗り越えるのもお子さんの将来にとっては非常に重要なことではないかと思います。
ご自身のことも思い出してもらえたらと思うのです。親御さんとの関係で、親子喧嘩をしたり、嫌なことを言われたり、でもそんな経験を乗り越えて今のあなたが作られているのではないかと思うのです。
面会でお子さんがお相手から嫌な対応をされたとしたら、それを乗り越えられるサポートができるのがあなたの力です。
別居している立場だとしても、同居しているお相手との関係でお子さんが辛い想いをしていたら、それを癒してあげられるのがあなたの力です。
あなたの置かれた立場で、できることを尽くしてもらえたらと思います。
また、別居している親御さんも、お子さんと会うことのできる権利は、当然の権利ではありません。
離婚した(離婚する)お相手が、様々な思いや辛い思いなどを乗り越えて、お子さんのために、なんとか工夫をして、がんばって、お子さんを説得したり、お子さんに説明をしたり、小さなお子様の場合にはぐずるお子様をあやすなどしたりして、面会の機会を設けて、実施しています。 そういったお相手のお気持ちにも、どうか、十分に配慮をして、お子様の親として、離婚しても、お互いを尊重して、協力し合う配慮を欠かさないでくださいね。